社長インタビュー

代表取締役 佐々木一成
代表取締役 佐々木一成

はじめに

私たちは、 『良質かつ適切なサービスを通じて人々のQOL(人生の質)の向上に貢献する』 ことをミッションとして、福岡県内において、デイサービスセンターや住宅型有料老人ホーム、薬局、ホスピタルホームなど、18事業所を運営しています。

私は18歳のころから介護の現場を歩み、そこで様々な課題を目の当たりにしてきました。
色々な部署や職種を経験させていただきましたが、中でもデイサービスセンターが大好きです。
デイサービスセンターは、他の介護サービスに比べて制約が少なく、多種多様なサービス形態を作れることが魅力です。この通所ケア事業を根幹として、「地域最安値」のコンセプトを掲げ、ケアタウンあいあいを設立いたしました。これらは、経済的理由で老人ホームに入りたくても入れない方が非常に多い現状を変えていきたいという想いから生まれた施設です。
私たちは創立以来19年間実直に取り組み、新たな課題にはトライ&エラーを繰り返し、都度問題解決に真摯に向き合い続けてきたことで『あいあい』独自のノウハウを構築してまいりました。
ここでとどまることなく、新たな挑戦をし続ける必要があると感じています。

新たな事業への挑戦

長い間介護業に携わる中で、私は一冊の本と出会います。それは藤元健二さん著の『閉じ込められた僕~難病ALSが教えてくれた生きる勇気~』(中央公論新社刊)という本です。この出会いが新たな挑戦へのきっかけとなりました。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がななっていく病気です。しかし、筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる経(運動ニューロン)が主に障害をうけます。その結果、脳から「手足を動かせ」という命令が伝わなくなることにより力が衰え、筋肉がやせていきます。その一方で体の感覚、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれることが普通です。

この本の中で非常に衝撃を受けたのが、人工呼吸器を装着すれば生きていくことが出来るのに、ALSを発症された方の実に70%以上の方々が悩んだ末に気管切開を選択せず、自死の道を選んでいるということです。さらに、ALSや神経難病の方々を受け入れている専門施設はほとんどなく、困っている方が多いことを知り、私たちには一体何ができるのかを問い続けました。

その結果、今まで行ってきた介護という現場での経験を活かし、ALS患者の方にも「前向きに生きる」という選択ができる環境を作り、自分らしく安全に過ごせる日常をご提供したい、そんな想いにたどりつき、2018年にALS及び神経難病専門の施設「ホスピタルホームあいあい曰佐」を立ち上げました。

また、専門施設の運営だけではなく、困っている方やご家族の受け入れ窓口である『相談支援事業』、診断初期の方からご自宅で医療を受けられる『訪問看護事業』、ご自宅で最後まで過ごせるように1対1のケアを行う『重度訪問介護事業』を立ち上げるとともに、二棟目の専門施設を建設するなど、より多くのALS及び神経難病の方が安心して日常を送ることができる包括的な環境を整備してまいりました。

しかしながら、現在全国で約1万人の方がALSに苦しみ、かつ1万人に1人の割合で罹患されており、いまだ多くの方がQOL高く生活できる環境には程遠い現状があります。

目指すのは、『ALSケアのインフラ』
水道の蛇口をひねるとあたりまえに水が出るように、『ALS及び神経難病の方の日常をあたりまえに支える基盤=インフラを作ること』
そのためには、さらなる挑戦が必要だと感じています。

求める人物像

現代は、あらゆる環境がめまぐるしく変わるVUCAの時代です。そのため、現状維持ではなく、走りながら考えるスピード感と新たな課題に挑戦し続ける積極性が必要です。特に、ALS及び神経難病のケアという新しいサービスのインフラをつくっていくためには、高い志を持つ人の力がより多く必要だと強く感じています。

『ご利用者さまと信頼関係を築くことを大切にされる方』 『お互いに助け合い、職場環境を大切にできる方』 『努力を怠らず、自己研鑽できる方』

さまざまな職業がある中で介護という業界を選び、その中でも『「あいあい』で働き続けてくれている仲間と一緒に、ぜひ、当社で挑戦してみませんか。

最後に

私は、ALS及び神経難病のようにケアに専門性が必要で、社会において受け入れ先が少ない病気に苦しむ方や、そのご家族の『光』となれるような事業を、今後、より拡大していきたいと考えています。この想いに共感し高い志をもって、私たちとともに歩んでいただける方のご応募を心よりお待ちしております。

代表取締役 佐々木一成