スタッフインタビュー

リハ職
訪問看護ステーションあいあい福岡
板井 優武

横田さん
理学療法士の仕事を始めたきっかけ

私は、工業高校出身で就職活動をしていたとき、流れ作業や黙々と作業をしていく環境、建設現場や工場などの早朝出社といった生活リズムが不規則になることに不安があり、悩んでいました。進学を候補として挙げたとき、国家資格かつ医療分野は将来的にも役に立つと思い、理学療法士を目指すきっかけとなりました。

入社のきっかけ

ホームページを見て、(ホスピタルホームあいあい日佐の建物が) 綺麗だと感じたことから、募集要項を調べました。通勤時間の利便性、福利厚生・給与面、神経難病分野に興味を持ったことが応募のきっかけです。特に、プライベートと仕事が両立できること、私自身の評価(対価)という点を重要視して選択しました。

仕事のやりがい

ご利用者さま一人ひとりの需要にいかに応えていけるのか模索するところです。

私たちが担当しているご利用者さまは、根本的な治療法が確立していない病気です。ご利用者さま自身・スタッフ自身、常に不安や不満を抱えています。そのなかでも、ご利用者さまの要望(ニーズ)と私たちが支援できることが、より実現できるように信頼関係を築いて生活支援していくことが一つのやりがいであり、楽しさでもあります。

1日の訪問件数

ご自宅へ訪問する場合、大きく分けて提供時間(リハビリ)と移動時間になります。現在は、1件あたり30~60分を約6件/日であり、ゆとりを持って業務に従事できます。事前に、提供時間は決まっていますので、就業時間を大幅に超えることはありません。

大変だなと思うこと

 どれだけご利用者さまにできることを模索してあげられるか、一緒に考えているときに、中にはとても神経質な方もいます。そのようなとき、どのような言葉をかけたらいいのか、とても難しく大変だと思います。

 実体験であった事例が、ご本人は延命したくなかったが、ご家族の希望で急変時に人工呼吸器を装着する運びとなり、「本当は死にたかった」という言葉を聴き、どのようにお声かけ・寄り添うのが適切なのか悩むことがありました。

 ご利用者さまのなかで、身体的・精神的に気持ちが落ちこんでいる方は多くいます。寄り添って言葉をかけますが、ときには反発されることがあります。

「どうせ、私の気持ちはわからない。なんで私だけ。」と、精神的な孤独感に苛まれるような状況に、たびたび直面しました。

入社前後にギャップを感じたことは?
横田さん

 特に、基礎的な接遇・コミュニケーション方法が大切であることを痛感しました。勿論、現場での専門的な知識・技術は必要ですが、前職経験から問題ありませんでした。

 声を出すことができない、ご利用者さまとのコミュニケーションが上手な人はどのような工夫をしているか観察して学び、対象者に応じて声のトーンを変えるなど、私たちへ伝えたいことを読み取り、理解することがサービス提供する上での始まりだと感じました。

職場の雰囲気

 正直、入職初めはみんなで和気あいあいという感じではありませんでした。どちらかというと気持ちにゆとりがない方が多くて雰囲気も和やかではなかったです。現在は、私が入職した時と比較して、労働環境やサービス提供内容が徐々に改善されており、良い環境に繋がっています。

 看護師は早出・遅出体制の勤務もあること、訪問型サービスなこともあり、スタッフと会う機会は比較的少ないです。しかし、訪問看護ステーション管理者の情報交換・共有、他愛もない会話もあり、職場スタッフ同士は集まった時でもアットホームな雰囲気です。

入社を検討されているみなさんへ

 大前提として、向いている方と向いていない方はいると思います。ご利用者さまが望むことに対して、自分自身の個性やこだわりで判断すると、トラブルが生じやすい印象がありますので、他スタッフと意見交換・情報共有が柔軟にできる方が向いていると感じます。もちろん、ご利用者さまが全くの見当違いなこと、無理な望みを要求する場合は、できない理由を説明します。

 私は、ご利用者さまを『障がい者』として捉えるのではなく、一人ひとりの人として捉えています。そのような感覚で捉えることができる方がいいと思います。

 まずは、神経難病とはどういった状態なのか、現場の状況や病気について自分で調べることをお勧めします。ご自身で理解し、自覚を持つことで悪い意味でのギャップは対策できると思います。

 さいごに、神経難病分野・訪問サービス型に、ご興味を持たれた方はまずは気軽に見学・相談をされると良いと思います。ご一緒に働けるよう、お待ちしております。