スタッフインタビュー
サービス提供責任者
ヘルパーステーションあいあい福岡
結城 和枝
介護の仕事を始めたきっかけ
元々理容師として働いていましたが、結婚を機に訪問理美容という家や施設から
外に出られない方の髪を切る仕事を始めました。そこから介護施設とかを回るようになって介護の仕事にも興味を持ち始めたのがきっかけです。
今まで理容師しかやったことがなかったので、違う仕事もちょっとやってみたいなっていう思いがありました。資格も取れるし、勉強もできるからといった理由もあります。
入社のきっかけ
職員さんがいつもニコニコしていて、すごい楽しそうにお話をされてるなと感じた点です。ご利用者さまとその家族、職員さんのコミュニケーションがとてもいいなと思ったので入社を決めました。
また、スキルアップができる点も大きかったですね。吸引とかもやった経験がなかったので、介護の仕事の幅が広がるんじゃないかなと思いました。
そのほか、研修中もお給料が出る点も決め手の1つでした。
仕事のやりがい
ヘルパーステーションの仕事は、重度訪問介護事業です。
この事業では、ALS及び神経難病の方が、ご自宅で最後まで過ごせるように
1対1のケアを行っています。
とてもやりがいがある仕事だと思います。自分自身の幅が広がるので、
この仕事を経験したら、どこでも通用しそうだなって印象がありますね。
ご利用者さまはしっかりされている方なので、
自分がきちんとできたら感謝してくださいます。できないことを
責められるばっかりではなく、できたら「よくやったね」みたいな感じで
凄い褒めてくれるので、そこはやりがいがありますし、嬉しいですね。
また、同じ職員さんにケアのやり方を聞いたりとか、メンタル面でかなり落ち込んだときにサポートしてもらえる点も助かっています。ほかの職員さんの成功例とか、
実際にどうやっているのかを学ばせていただいているのも大きく、
だんだん経験値が増えていってうまくできるようになってきています。
1日のスケジュール
私の場合は、日勤が9時から18時まで、夜勤が16時から9時までです。
始業の15分前ぐらいにはきていますが、基本的にはあまりバタバタせず落ち着いて業務を始められています。残業はほぼなく、勤務終了時間になったら帰れています。
大変だなと思うこと
一番大変だったのは入社した直後でした。最初はなかなかご利用者さまに
受け入れてもらえず、何もさせてもらえないっていうところがスタートでした。
そこが一番つらく、苦労したというタイミングでしたね。
本当にもう通い続けるしかない期間があって「話しかけ続けるしかないかな」って思って
当時はご利用者さまと接していました。
また、できなかったことを次はできるようにしようっていう努力はしましたね。
たとえば、吸引のやり方でも「ここが違う」って言われたら、やっぱり次にはできるようにしようと思っていましたし、タオルの当て方やポジショニングにしても、
やっぱり次行く時にはちゃんとできるようになろうと意識をしていました。
また、1対1での対応も大変だなと思うときがあります。施設や家だと必ず別の誰かがいて頼れる部分があるんですけど、この職場はずっと一人なので、そこは少し大変だなと思いますね。
入社前後にギャップを感じたことは?
最初はギャップだらけで大変でした。
ご利用者さまの特性もありますし、仕事は一人で進めるのでそこが怖いなっていうところもありますね。もっと、研修とかたくさんしてくれればありがたいなとも思いました(笑)。
看護師さんに連絡すればいつでも電話とかで対応はしてくれますが、
やっぱり自分が緊急時に立ち会うかもしれないと考えると、その怖さはありました。
また、実際に勤務してみると、生活に入り込んだ形でのサポートになるので、
コミュニケーションなども、現場に入ると全然見ていたものとは違いました。
認知症の方とか、お話ししてもちょっとなかなかお話が通らない方とか、
どんな風にやっていこうかなって本当に考えましたね。
介護拒否がある方やオムツ交換を嫌がる方にすんなり支援ができないときなども、
難しいなと思います。
職場の雰囲気
雰囲気はすごくいいんじゃないかなと思います。働いていて楽しいですし、やりがいがあるなと思います。
研修制度を整備したり、メンタル面のフォローがもっとできればとは思いますけど、ほかの職員さんが「大丈夫だよ」といってフォローしてくださるので、すごくいい雰囲気です。
入社を検討されているみなさんへ
今まで介護に携わってこなかった方とかでも、人柄さえあれば乗り越えられるんじゃないかなと。ケアのやり方は勉強すれば覚えられますけど、人柄は本当にその人しか持っていないものだと思います。
また、何にでもちゃんと向き合える方が向いているんじゃないかなとは思いますね。
もしかしたら、介護未経験の方が逆に向いているのかもしれません。
「介護とはこういうもの」って意識があると、どうしても「やってる感」が出てしまいがちですけど、やっぱりご利用者さまからちゃんと受け入れてもらわないと
仕事自体ができないので。経験がない人の方が、もしかしたらいいのかもしれませんね。