スタッフインタビュー
サービス提供責任者
ホスピタルホームあいあい日佐
吉田 道子
介護の仕事を始めたきっかけ
私はおじいちゃんっ子でおじいちゃんが大好きだったので、
お年寄りに関わる仕事がしたいなってずっと思っていました。そこが始まりですね。
「お年寄りが好きだったから福祉の仕事をしたいな」という動機が大きかったです。
入社のきっかけ
元々、高齢者向けの施設で5年、デイサービスで13年働いていました。自分の子供に手がかからなくなったので、もう少し別の仕事も始めたいと思って応募をさせていただきました。
入社説明会のときに一人ひとりに合った介護ができるっていう説明をされたので、
すごく魅力的だなと思い、そこに惹かれたということもあります。
あとは、自宅から本当に近いからっていうのが一番でした(笑)。
仕事のやりがい
サービス提供責任者(サ責)なので、色々プランを考えることにやりがいを感じます。
デイサービス時代は相談員の経験もあるんですけども、ここに就職した時は介護職として入ってきました。私は基本的に現場が好きで、ケアする方が向いているなと思います。
サ責としての業務内容
新しい入居があるってなった時は、事前に訪問して今どういう風に過ごしたいかとか、
どういう状況にあるかっていうのを聞き取りとかをして、ケアの組み立てをして
ケアマネさんと連絡を取っています。
また、普段はご利用者さまの思いを聞きに行くとか、スタッフの「こうした方がいい」とか「ここが辛い」とかっていう話を聞いたりしています。
あとは請求業務やモニタリング、「この方がこういう風な過ごし方をしましたよ」などの
報告ですね。
大変だなと思うこと
ALSのご利用者さまは身体の感覚、視力や聴力は正常に保たれますし、
思いも強くあるので、苦情やご意見をいただくことも多いんですね。
その内容をお聞きすることと、苦情を言われるスタッフへの指導が一番大変ですね。
自分一人だけで解決できない問題ですし、スタッフの方にはマイルドに
「こうしていこうね」みたいな形で伝えています。一方の意見だけではなく、
もう一回聞いて少し食い違っているところを見つけて、改善するように持っていくのが
すごく難しいですね。
ご利用者さまとスタッフの相性もあるので、スタッフが同じことをやってても「この人は許されるけど、この人は許されない」っていう点を、どう伝えてわかってもらうかが難しいなと感じます。
サ責だからこそのやりがい
ご利用者さまとより深く関われるっていうのはすごくいいところですね。
介護スタッフだったらケアの時間しか関われないんですけど、サ責をしているとご家族さまとの関わりとかもあるので、もうちょっと深く関われます。
ここが一番やりがいがあるのかなと思います。
他のサ責が男性なのですが、女性の方はやっぱり女性の方が話しやすいことが多く
あります。女性の方が安心してゆっくり話ができるかなって点も、
やりがいとしてありますね。
長く働けている要因
ALSや神経難病の方が入れる施設は、本当に限られています。私もこの職場で働き始めて知ったのですが「やっぱり行くところがない」って話はよく耳にしていて、東京とか青森など遠方から来られている方も多いんです。
本当に入れるところが少ないんだなってことを強く感じます。「行き場がない」っていう
ご利用者さまに対して、安心して過ごせる場所になれるように頑張るのが私の仕事かなって思っているので、その思いも後押しして長く働けていますね。
あとは介護をする仕事自体が好きなので、ご利用者さまからの期待に応えられない時とかはすごく落ち込んだりしますが、「次はクリアしよう」っていう思いでいつも燃えています。その思いで、長く働けているんじゃないかなって感じます。
職場の雰囲気
スタッフ同士の関係性はすごくいいです。慣れていない方でも一人で現場に行くことはないので、そこは安心できる点ですね。最初は同行から始まって、本人やご利用者さまが
「心配ない」「いけそうです」って言うまで同行に入っているので、安心感があります。
他にも、スタッフの都合にあわせて働きやすい環境は整っています。お休みをずらしたり、定時になったら帰る雰囲気が強かったり、比較的自由に有給を取得したりなど(笑)。
月末や新しい新規のご利用者さまが来られるときは残業をしますが、
基本的には定時で帰れるようにしています。
入社を検討されているみなさんへ
ALSや神経難病のご利用者さまと接する仕事ですが、看護師さんが常駐してるので、
何かあったら看護師さんを呼べるという点は安心材料です。
ALSの方と聞くと、医療面で「自分が何かしてしまって、命に何かあったら」っていうことを心配されるかもしれません。でも、医療に関することは、看護師さんが携わりますので、そこは心配しなくていいのかなって思います。
初心者の方でも「ご利用者さまに寄り添う」って思いがあってくれたら、それだけでできる仕事だと思っています。介護技術じゃなくて、相手の思いをくみ取ろうっていう気持ちが
あるだけで、私は嬉しいですね。
気持ちが病んじゃって辞めるっていう人もやっぱりいますが、ご利用者さまからの言葉を
受け取る側がどう処理するかで全然違ってくると思います。厳しい言葉でも「こうして
ほしいって思いを伝えてもらってるだけだ」って受け取ってくれたら、次につながります。
未経験でも気持ちさえ持っててくれたら、しっかり続けられる仕事なんじゃないかなって
思いますね。